<コウチュウ目>テントウムシ科テントウムシ亜科マダラテントウ族 Diekeana admirabilis
メモ:5.4~7.5mm。食草はカラスウリで見ている。
マダラテントウ族の以下3種がこの辺りのナス科植物(主にジャガイモ、ナス、トマトの害虫として)で見られるが、違いがはっきりしなかった。2018年より近くに小さな畑を借りて栽培するようになり、あまりの多さに2019年は見ることにした。
我が畑では3種とも同じくらいに見られ、ジャガイモを掘り取り始めると、トマト、ナスに移動。幼虫も見られるが、確認まではできていない。
成瀬尾根筋の畑の採り残されたジャガイモ数株では10日間ほど見ていると、ルイヨウマダラのみが多量につき、周辺の草木でも見られた。ジャガイモの葉がなくなってくると、ナス。トマトにも多くなり、オオニジュウヤホシ、ニジュウヤホシも見られるが、ルイヨウマダラが断トツに多い。
確認には「原色日本甲虫図鑑Ⅲ」(保育社)、テントウムシハンドブックを参考にして、上翅斑紋、腹面を見て、後腿節の色の違いを見た。
○食痕の比較 3種の食痕の違いが見られた。
(オオニジュウヤホシテントウ③を除き、町田市成瀬の畑のジャガイモ)
オオニジュウヤホシテントウ
表皮を深く食べていき、穴だらけになり、きれいな食べ方ではない。
ニジュウヤホシテントウ
オオニジュウヤホシテントウより浅く、網目がやや残り、ルイヨウマダラテントウとの中間的な
食べ方。
ルイヨウマダラテントウ
身の回りから丁寧に食べていき、葉脈の網目の筋がしっかり残り、きれいな透かし模様になる食痕。
<コウチュウ目>テントウムシ科テントウムシ亜科マダラテントウ族 Henosepilachna vigintioctomaculata
メモ:6.8~8.2mm。食草はジャガイモ、ナス、トマトなどナス科植物。
上翅斑紋は普通比較的大きく、2-b-3-d紋が弧状に並ぶ。小循板は黒色。後腿節の中央部分に黒斑。
<コウチュウ目>テントウムシ科テントウムシ亜科マダラテントウ族 Henosepilachna vigintioctopunctata
メモ:5.3~6.8mm。食草はジャガイモ、ナス、トマトなどナス科植物。
上翅斑紋は普通比較的小さく、c-b-3-d紋が弧状に並ぶ。小循板は地色と同じ。後腿節は赤褐色で黒斑はない。
<コウチュウ目>テントウムシ科テントウムシ亜科マダラテントウ族 Henosepilachna yasutomii
メモ:6.5~7.0mm。食草はこの辺りではイヌホオズキ、ワルナスビ、ジャガイモ、トマト、ナスで見られた。
上翅の色艶や斑紋の大きさなど、見慣れると上記2種との違いが見える。上2種は上翅の色がくすんでいるが、本種は輝きを持った橙色で黒紋も大きく濡れたよう黒。後腿節は両端わずかを除き黒色、腹面全体も真っ黒と言っていいほどで明らかな違い。ひっくり返してみたが、動きもやや鈍い。