<バッタ目>マツムシ科マツムシ亜科 Truljalia hibinonis
<バッタ目>マツムシ科カヤコオロギ亜科 Euscyrtus japonicus
メモ:翅が短く、鳴かない。近づくと低くピョンピョンとすばやく跳ねる。
食草の特徴ある食痕で生息が確認できる。
生息は局地的といい、生息確認はなかなかできていないようである。
当地では町田市側と100mほど離れた横浜市青葉区側の2箇所で確認している。町田市側は主にチガヤと
アズマネザサが生え、ススキが点在する明るい草地、青葉区側は畑の土手で主にチガヤが生えている。
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2014年
町田側:6/30初認。近づいても跳ねないのでまだかとあきらめたが、チガヤに小さな食痕を発見、待っているとやっと動いた2匹を確認。7月下旬は気配があまり見られず心配したが、8月中旬には食痕が大分増え、9/16は元気よくバラバラと跳ねて食痕も目立って多く、見られる範囲も広がっている。
10/26♂(⑩)終認
青葉区側:9/4に確認。
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2015年
町田側:7/04初認(6月末から現地に行かなかったので、初認日が遅れたが、食痕がやや大きめになっているので、6月末か数日前に孵化が始まっていたと思われる)。
8月中旬になるとやはり食痕がぐんと増えてきた。生息域の草地の外側から見ていても、目の前で姿を容易に見ることが出来るようになった。
11/4♂終認。
〇町田側、従来の生息地の西北階段下の草地の一部でも、9/14に多くの食痕を見つけ、本種数匹もいた。ここもチガヤが主体の草地。道路を隔てた遊歩道に沿ってチガヤ主体の草地が続くが、此処にも進出するだろうか?
青葉区側:8/21に確認。成虫♂♀数匹が跳ねた。一部分を見ただけだが、今年も順調そう。
町田側
町田側、階段下
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2016年
町田側:7/01初認。今年も6月末に現地を見ていなかったが、小さい食痕が点々とみられるのでしばらく前に孵化していた模様。幼虫はなかなか見られず、かすかに跳ねたのを確認したのみ。この日は数年手を入れていない部分にアズマネザサが増えてチガヤがほとんど見られなくなったしまったので、その部分を手刈りした。
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◇ 食草(本種の食痕を確認した葉)
町田側:チガヤ、アズマネザサ、ススキ、チョウセンガリヤス、トダシバ、チカラシバ、
ネズミノオ、カゼクサ、スズメノヒエ、ほか不明あり。
町田側、階段下:チガヤ、アズマネザサ、ススキ、コメヒシバ、ムラサキエノコロ、メリケンカ
ルカヤ、シナダレスズメガヤ
チガヤ主体の草地であり、チガヤに最も多くの食痕が見られるが、アズマネザサ、ススキにも食痕は
よく見られる。ほか生えているイネ科のすべてに食痕が見られたが、ちょっとかじった程度の種類も
あった。